鼻血
原因
鼻かぜ、アレルギー性鼻炎(花粉症)や副鼻腔炎が引き金となることがあります。
高血圧が原因であったり、血液がサラサラになる薬を飲まれている方も出血しやすくなります。
治療
出血部位に直接、止血綿を当てたり薬品を塗ったりします。
血管を電気熱で焼く治療(粘膜焼灼術)を行う場合もあります。また、アレルギー性鼻炎(花粉症)や副鼻腔炎の治療を並行することもあります。
出血の場所
多くは、両鼻の真ん中のしきいとなる鼻中隔から出血します。
奥の方ではなく、鼻の穴の入り口から1センチくらいの所です。ただし、血圧が高い方が出血する時は、鼻の奥の方からも出血することもあります。
家庭での止血方法
鼻血が出たら、横にはならず座ったままで頭を少し前かがみにします。
小鼻を両側から、5分ほど強くつまんでください。多くの場合はこの方法で止血可能です。
なお、血液は大量に飲み込むと嘔吐しますので、飲み込まないようにしてください。
監修者情報
こだま耳鼻科クリニック 院長 児玉 将隆
2000年2月に愛知県瀬戸市にこだま耳鼻科クリニックを開業。地域のニーズに的確に応える医療を目指し、耳鼻科医として20年以上診療を行っている。開業前には名古屋市立大学病院、豊田厚生病院(旧:加茂病院)にて勤務し、研鑽を積む。日本耳鼻咽喉科頭頚部外科学会認定耳鼻咽喉科専門医、日本気管食道科学会認定専門医、日本旅行医学会認定医。