突発性難聴・低音障害型感音難聴
突発性難聴について
突然、聞こえが悪くなる内耳の病気で、血行障害、ウイルス感染の関与が考えられていますが、はっきりした原因は不明です。
耳鳴りやめまいを伴うこともあります。治療には、ステロイドホルモン、循環改善剤、ビタミンBなどを使用します。発症後早く治療を開始した方が治りやすいですが、残念ながら治らない場合もあります。難聴の程度が中等度の場合は、毎日点滴します。
高度な難聴や糖尿病等基礎疾患ある場合は、基幹病院に紹介します。
低音障害型感音難聴
最近増加している疾患です。耳の閉塞感が主な症状です。
聴力検査では低音域が障害されます。
内耳の内リンパ液の過剰貯留やストレスの関与が考えられています。
治療により80〜90%は治りますが、再発することも多くあります。メニエール病に移行することもあります。
利尿剤、ビタミン剤、漢方薬を使用し、コーヒー等カフェインの摂取を控えていただきます。
監修者情報
こだま耳鼻科クリニック 院長 児玉 将隆
2000年2月に愛知県瀬戸市にこだま耳鼻科クリニックを開業。地域のニーズに的確に応える医療を目指し、耳鼻科医として20年以上診療を行っている。開業前には名古屋市立大学病院、豊田厚生病院(旧:加茂病院)にて勤務し、研鑽を積む。日本耳鼻咽喉科頭頚部外科学会認定耳鼻咽喉科専門医、日本気管食道科学会認定専門医、日本旅行医学会認定医。