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2022年10月 一覧

ゾレア®(オマリズマブ) 重症花粉症の治療

  • 2022年10月11日

ゾレアとは

ゾレアはスギ花粉症の重症・最重症症状の改善に効果の期待できる治療薬です。飲み薬や点鼻薬などで症状が改善されない、効果が不十分だった方に治療ができ、2020年から新しく保険適用となった治療方法です。

ゾレアは花粉症症状を引き起こすIgE抗体と結びつき、アレルギー反応を元から抑える働きをする薬です。治療適用となる条件や治療の流れについて、まとめましたので花粉症にお悩みの方はぜひご覧ください。

 

 

こんな悩みを抱えている方へ

・飲み薬や点鼻などの治療で思ったような効果がでなかった

・スギ花粉症に毎年悩まされている

・鼻水、くしゃみなど症状のせいで仕事や学業に集中できない

・受験シーズンに症状や薬の副作用などを避けたい

 

 

ゾレアで期待できる効果

・くしゃみ、鼻水、鼻づまり、目のかゆみなど症状の改善

・花粉症症状が緩和され仕事や学業に集中できる

・効き目と副作用の弱い薬で症状が抑えられるようになる

投与数日~2週間程度で効果が出始めますが、効果は1か月程度のため、花粉症飛散シーズンには2または4週間ごと継続治療が必要です。

 

 

ゾレアの治療の流れ

当院ではゾレア治療は実施しておりませんが、スギ花粉などアレルギー検査を実施しております。アレルギー検査の結果、ゾレアが適用となり、ご希望の方についてはゾレア治療可能な医療機関への紹介を行います。

 

1回目受診

1日のくしゃみの回数や鼻をかむ回数に基づいて、重症花粉症かどうか診断します。

重症花粉症診断基準

 

アレルギー検査を実施したことのない場合や、前回検査から1年以上経過している場合には、特異的IgE抗体を調べる検査を行います。ゾレアでの治療適用となる場合でも、抗ヒスタミン薬や点鼻薬などで治療を開始して、効果が不十分な場合に紹介をおこないます。

 

 

ゾレアの治療対象

ゾレアを使った治療を受けるためには以下の要件を満たしている必要があります。

・重症又は最重症の季節性アレルギー性鼻炎で、前のシーズンでも重症症状があった

・スギ花粉に対する特異的IgE抗体がクラス3以上である

・スギ花粉症の治療を飲み薬や点鼻薬、点眼薬で行ったが効果が不十分だった

・12歳以上で血清中総IgE濃度が30~1500IU/mL、かつ体重が20~150㎏の範囲にある

 

ゾレアの薬剤費

ゾレアは患者さん1人1人の総IgE値と体重によって決められています。

総IgE値は血液検査を行って調べます。薬剤費や自己負担額について分からないことがあればお気軽にご相談ください。

ゾレア自己負担額

 

ゾレア実施時の注意

ゾレアは従来の治療法で効果が不十分だった方に適用される治療で、全ての方が治療開始できるわけではありません。対象年齢や症状など一定の条件を満たす必要がありますので、ゾレアの治療対象の項目をご確認ください。

 

通常の診療に比べて薬剤費が高額になりやすいので、治療開始される際には説明をしっかりと理解したうえで治療開始されることをお勧めいたします。なお、子ども医療費助成制度や収入や総治療費によっては高額療養費制度の対象となりますので、自治体や保険会社にご確認ください。

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