子どもの鼻水は吸ってあげましょう!
- 2021年01月28日
- カテゴリー: 病気コラム
鼻で呼吸をするときには、空気と一緒にウイルスや細菌、花粉などを吸いこんでいますが、鼻水はこれらを吸着して、体内に侵入させないようにする働きがあります。鼻水は普段からウイルスや細菌などの侵入に備えるために常に鼻の粘膜から分泌されており、鼻水の『色』『粘り気』『量』は鼻の調子を知る重要なサインになります。
『色』・・・ウイルスや細菌が増加すると、無色透明→黄色→緑に変化していきます。
『粘り気』・・・風邪などにより炎症が起こっている場合、粘り気が強くなります
『量』・・・量が多い場合、ウイルスや細菌、花粉を体外に排出しようとしている状態で風邪やアレルギー症状などの時に量が増えます
鼻水はきれいではないため、時間が経つと色がついていきます。鼻の調子のサインを読み取る重要なポイントは、一回鼻水を取った後に続く鼻水の色が何色か?ということです。調子が悪い時には、緑色をしていたり、粘り気が強かったりすることがあります。
また、鼻水を放っておくと、奥にたまっていき、鼻水に含まれたウイルスや細菌が耳に侵入して中耳炎や副鼻腔に侵入して副鼻腔炎などの病気を引き起こすこともあります。特に、赤ちゃんや小さい子どもは、自分でうまく鼻をかめないことが多く、鼻をかんでも手前をふき取るだけになってしまい、奥に鼻水が溜まった状態が続いていることがよくあるので、鼻水をしっかりと吸い出すサポートが重要です。
おうちで鼻水吸引をする場合、スポイトのような機器を使われることが多いかと思います。そうした機器でも「子どもが暴れたり、痛がったりして鼻の奥までうまく入らない」ということがあり、鼻水をしっかりと吸い取れていない場合も少なくありません。
こだま耳鼻科クリニックでは、子どもが痛い思いをして鼻水を吸い出すことは嫌いにならないように、吸引器の先が丸いものやシリコン製のものを使って子どもの鼻水吸引を行っています。
オリーブ管
先が丸いことが特徴で、鼻を傷つけず鼻の穴に密着して奥から鼻水を吸い出します。
シリコン製 アマツ式吸引管
先がシリコンでできており、柔らかいため、鼻の奥まで入っていきやすく、奥からしっかりと鼻水を吸い出します。